「いざ勝負!ロボット技術を競え!」
 高校生が自作したロボットの動きは見所満載で、子供から大人まで目を引くこと間違いなしです!

第28回 沖縄県高等学校ロボット競技大会の結果報告

期日:令和3年10月21,22日
場所:県立美里工業高等学校(体育館)

1. アイディアロボットの部
成績 学校名 ロボット名称 生徒氏名 指導職員名
優勝
(沖縄県教育長賞)
八重山商工高等学校 八商工ウシュマイ 与那原 龍樹 宮平大輔・永吉勉・宮里英樹
宮城 楓央
準優勝 沖縄工業高等学校 絶対外出自粛マン 川原 冬偉 新里 茂二
大城 佳介
三位 美来工科高等学校 美来工科 β 内間 大稀 友利 悟
山内 星海
アイディア賞
(産業教育振興会長賞)
八重山商工高等学校 八商工ンミー 真栄里 藍斗 宮平大輔・永吉勉・宮里英樹
比嘉 理人
デザイン賞
(工業連合会長賞)
名護商工高等学校 名護商工1号 上田 海正 與那城 孝基
上原 康哉

備考:新型コロナウイルス大流行により全国大会は参集型ではなくビデオ審査となった。

2. ロボット相撲の部
自立型
成績 学校名 ロボット名称 生徒氏名 指導職員名
優勝
(沖縄電力社長賞)
南部工業高等学校 Jeeep 比嘉 結愛 當間 啓悟
金城 和樹
準優勝 南部工業高等学校 プクシュウ 高原 宗士 當間 啓悟
三位 沖縄工業高等学校 とべごりら 平敷 貫太 金城 保朝
上原 成喜
三位 浦添工業高等学校 BORDER 島田 快青 田中 正一
山木 滉大

備考:新型コロナウイルス大流行により九州・全国大会は中止。

ラジコン型
成績 学校名 ロボット名称 生徒氏名 指導職員名
優勝
(沖縄電力社長賞)
浦添工業高等学校 ロボ太郎 島袋 真太郎 田中 正一
伊藤 豪志
準優勝 沖縄工業高等学校 叢雲 末吉 良多 金城 保朝
譜久山 尚
三位 浦添工業高等学校 うし丸 五反田 空良 田中 正一
原國 政琉
三位 南部工業高等学校 CBR40F 牧志 圭真 當間 啓悟
大嶺 光輝

備考:新型コロナウイルス大流行により九州・全国大会は中止。

ラジコン型(ベーシック部門)
成績 学校名 ロボット名称 生徒氏名 指導職員名
優勝 八重山商工高等学校 バッツマン 次呂久 竜希 佐喜眞直樹・安里 翼
準優勝 八重山商工高等学校 八商工将軍 島仲 克己 佐喜眞直樹・安里 翼
三位 八重山商工高等学校 クラピカソ 蔵下 右京 佐喜眞直樹・安里 翼
三位 那覇工業高等学校 黒鷲 島袋 一真 知花 豊
川満 裕太

備考:新型コロナウイルス大流行により九州・全国大会は中止。

< 総 評 >
 今年度のアイディアロボットの部は、新型コロナウイルス大流行の影響で上位大会である全国産業教育フェア埼玉大会が参集型ではなく、ビデオ審査となった。県内でもその影響があり大会の実施時期が一度延期となり、全国大会の申込に間に合わない状況となった。そのため、県大会とは別にビデオ審査により沖縄工業高校が全国大会への推薦チームとなった。その後の県大会では、リベンジを果たし八重山商工高校が制した。その中でも、技術度、完成度、斬新さ、独創性の評価が高かった八重山商工高校と名護商工高校が、アイディア賞とデザイン賞をそれぞれ受賞した。
 ロボット相撲部門は、昨年度から引き続き九州大会・全国大会が中止になった。自立型では南部工業高校、ラジコン型では浦添工業高校が制した。ラジコン型ベーシックでは、昨年と同様に八重山商工が制して二連覇となった。
 新型コロナウイルス大流行の影響で、出場台数も例年の7割くらいとなってしまったが、昨年度より感染対策を行うため大会を2日間に分けて密閉、密集、密接を避けながら無事終了できた。

〇アイディアロボット競技概要〇

アイディアロボット競技は、全国大会を主催する都道府県でルールを作成しているため、毎年課題が変わる。今年度の開催地は埼玉県で「3分間の競技時間の中で、課題を解決してその得点を競うものである。今回のロボットは、「川越祭りの山車」という操縦モードと「船」という自立モードの切り換えを行える1台のロボットを製作する。そのロボットで埼玉県の各地で行われる祭り会場エリアを巡りながら県の名産物である5つアイテムを取り込み、指定場所に搬送することでアイテムに応じた得点が得られる競技で、終了時における点数の合計を競うという競技内容である。沖縄県では、各学校のロボットの動きをビデオ審査により、審査して、全国大会へ派遣するロボットを選出した。今年は、沖縄工業高等学校のチーム「絶対外出自粛マン」が全国大会に県代表として推薦された。結果は、惜しくも予選敗退となった。

アイディアロボット写真

〇ロボット相撲競技概要〇

ロボット相撲競技とは、直径1.54mの土俵上に、2台のロボットを置き、どちらかのロボットを土俵外に押し出すことで勝敗を決める。ロボットのサイズは幅20cm×奥行き20cm以内で高さは自由、重量は3000g以内となっている。勝敗の基準は、ロボットの一部が土俵外の地面についたら負けとなり、ロボットが土俵上で倒れても負けではない。勝敗は、3分間3本勝負で、時間内で有効2本先取したほうの勝ちとなる。
 ロボット相撲競技は、コンピュータープログラムで戦う「自立型」とプロポを操作して戦う「ラジコン型」の2つの部門に分かれている。
 どちらの部門のロボットも押し出されないように、金属製の土俵に吸い付くようにして動くため、裏に強力な磁石(ネオジム磁石)が取り付けられている。
 そのため、駆動用のモーターも強力なモノが使用されており、金属製の壁なら人がぶら下がった状態でも、壁を上れるくらい強力な磁石とモーターを使用したロボットもある。

【自立型】

あらかじめロボットにコンピュータープログラムを設定してあり、そこには様々な戦術が記憶されている。競技者はその場で戦術を選択して競技を行う。
「はっけよい のこった」と言った瞬間、スイッチが押され、5秒後に始動しなければならない。
 ロボットには、相手を検出するセンサーがついており、効率よく相手を押し出すように動作する。また白線感知センサーを搭載しており、土俵の「俵」を認識することができるため、それにより土俵際の粘りをみせることもできる。

【ラジコン型】

操縦者がプロポでロボットを自由自在に動かし戦う。操縦テクニックはもちろんのこと、判断力やひらめきが重要な鍵となる。

【ラジコン型ベーシック】

ベーシック部門は、初心者が取り組む競技で、大会初参加者のみに制限されている。さらにロボット本体に使用する部品に制限がかかっている。そのため、吸着物(磁石やバキューム)や鋭利なブレードなどを取り付けることができないため、ロボット製作にかかる金額を抑えることができる。競技は、操縦者がプロポでロボットを自由自在に動かして戦い、相手を土俵の外に出すことができれば勝利となる。